組合設立の経緯

 ごみ処理に伴うダイオキシン類の排出削減等を図るために、国が各都道府県に対してごみ処理の広域化を推進するよう通知したことを受けて、愛知県は『愛知県ごみ焼却処理広域化計画』を策定し、県内を13ブロックに区割りして、犬山市、江南市、小牧市、岩倉市、大口町及び扶桑町の4市2町については尾張北部ブロックと位置づけられ、この枠組みでごみ処理の広域化を図ることとなりました。
 この県の広域化計画を受け、尾張北部ブロックでは、4市2町における新ごみ処理施設の候補地選定を進めてまいりましたが、最終的に候補地を確保するに至りませんでした。
 そこで、尾張北部ブロックでは、4市2町の枠組みを維持しながら、第1小ブロック(犬山市、江南市、大口町及び扶桑町の2市2町)と第2小ブロック(小牧市及び岩倉市の2市)の2つの小ブロックに分けて広域化を進めることとし、2市2町においては尾張北部地域ごみ焼却処理広域化第1小ブロック会議を設置して、ごみ処理の広域化に向けて検討してまいりました。
 現在、2市2町では、「犬山市都市美化センター」と「江南丹羽環境管理組合環境美化センター」の2つの施設においてごみ処理を行っていますが、両施設とも稼働後30年以上経過し、愛知県内では最も古く、全国的にみても老朽化が進んだ施設となっています。また、老朽化した施設を維持していくための大規模修繕等に多額の費用を投じており、市町の責務であるごみ処理を安定的に行っていくためには、早期に新しいごみ処理施設を整備する必要があります。
 このような状況を踏まえ、2市2町では、ごみ処理を共同で実施することにより、効率的にごみ処理事業を推進し、循環型社会の形成に取り組んでいくため、平成29年4月に新ごみ処理施設整備の事業主体となる一部事務組合として「尾張北部環境組合」を設置いたしました。